広尾に看板なしの完全予約制サロンがあります。
わたくしはそこで独立開業をしている。
昨年から続く、世界規模の大混乱は、今もなお続いており、
アパレル業界(百貨店・メーカーなど)大打撃を受けている。
昨年対比として比べることの多い業界だが、
現在は、異例のことだけにその数値は信憑性がない。
今回、議題とするのは「売れる商品を揃えるお店はなくなる時代」ということについて。
あなたが、日頃着ている服はどこで買っていますか?
百貨店・セレクトショップと日本には大手と言われるお店がある。
大手と言われるショップが続々と事業から離れている。
今では、お店の知名度で集客は望めなくなっているからだ。
東京にもたくさんの商品が出回っているが、
どうだろうか?
どこに行っても多少その店によって変わるものの、
同じような商品が売られているではないか。
なぜ、そのようなことになっているかというと、
バイヤーたちは、「売れる商品を中心にセレクトしている」からだ。
昔は、個性のあるショップがとてもたくさんあった。
「これなかなか売れないんですけどね〜」
「でも、本当いいと思うんですよ!」
つくりがいいのは当たり前となっているが、
後世に残したい商品というものは、
残念ながら手間隙がかかり、リテーラーと作り手との捉え方の違いによって叶わなくなっている。
当たり前に売れる商品だけを揃えて
「あなたの周りにいるお得意様は楽しい買い物ができるのであろうか?」
どの業態にしろ、わたくしは強く問いたい。
番人受けを狙った一過性のもの。
高いものがいいとは決して思わないが、
安いから買ってくれると思い込んでいる錯覚。
断じてそうであってはいけない。
業界内でお客様を取り合ったってしょうがない。
アパレル業界は今、手を取り合って業界を盛り上げる必要がある。
ネクタイ一つにとってもそうだ。
3本1万円のネクタイと1本3万円のネクタイ。
わたくしのいるサロンでは、
3万円のネクタイが、シーズンで70本売れている。
そういうことなのです。