一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

LECTEURという広尾にあるプライベートサロンでフィッターをしております荒川と申します。

 

最近サロンにいらしたお客様から

「本当にみなさんすごいお洒落ですよね」

とお褒めのお言葉をいただきました。

 

お洒落ですねと言われて嫌な気持ちはしないですが、

このお客様のこの言葉の裏側を紐解くと

「わたしには同じコーディネートはできないな」

直球で伝えるとすれば

「あなたが着ている服は欲しくないです」

 

という気持ちを表す言葉だったと一緒に働いているスタッフと話しをしていて気がつくことができました。

 

洋服屋なので好きな服を着てお洒落をすることはいいことですが、

 

「お客様の1歩先を行ってはいけない」

 

「お客様の半歩先で寄り添うことが大切」だということを身に染みて感じました。

 

皆様が憧れるお洋服は様々あると思いますが、

 

例えば、リッツ・カールトンのBARにいらっしゃるような

ダンディーなおじさまの着こなし。

 

その方たちにとっては

季節ごとにネイビーとグレーのスーツを2着ずつ持って

あとはシンプルかつ上品なジャケパンスタイルや季節感のあるリネンやコットンのセットアップで十分だということ。

だから仕立てのいい服、カシミヤやシルクといった高級素材のニットなど、色のバリエーションではなく、素材にこだわるのです。

 

それで周りからお褒めいただける。

 

そんな嬉しいことはないはずです。

 

自分でもこれならできる!

それでよかったのに1歩先の提案ばかり気にしてました。

 

反省すべきところは胸にしまっておき、

これからの洋服作りに活かして参ります。

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Yuki Arakawa

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