一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

仕事のスキルを伸ばすことと、報酬/給料を上げるというのは別のスキルということを認識しておいた方が良い。

しっかりと給料テーブルが仕組みとして作成されており、評価面接が定期的にあって給料査定もあるような優良企業に務めている場合は、気にしなくて良いポイントかもしれない。

だけど、このような環境ではない場合、自分で報酬/給料を上げていく必要がある。
ここは一つのスキルになるのだ。

一番ダメなパターンは、上位の仕事をまかされたときに何も考えず何も言わずにやり続けてしまうこと。
「この報酬/給料でこれだけの仕事をやらされている」と不満が溜まっていく。
結果、不満がピークに達して職場を辞めていくことになる。
せっかく報酬/給料以外は良い職場だったかもしれないのに、具体的な行動をせずに不満を溜めてしまったがために辞めてしまう羽目になる。

経営者は海千山千の人達がほとんどだ。
シビアな資金繰りをしている可能性も高い。

社員にある程度責任のある仕事を渡し、報酬/給料のことを何も言わず黙々とこなしているのを見た場合、それでOKなのかな?と思ってしまう。
自分から何も発信しなければ、消極的YESと受け取られてしまうのだ。

なので、少なくとも「これをやるのであれば○○円上げてほしい」と声高に言うべきだ。
その意見が通ろうが通らざろうが。

一番良いのは、上位の仕事をまかされたときに、報酬/給料のことをしばらく言わずに結果を出すことに務めることだ。
1ヶ月や3ヶ月なりその仕事を続けて、経営者やマネージャー層に価値を感じてもらったなと思ったら、初めて「報酬/給料を○○円上げてほしい」と交渉する。

このケースは非常に報酬/給料が上がりやすい。

事実、私はこのパターンで交渉して失敗したことが無い。

もちろん、結果が出ているかを客観的に自己評価するスキルも必要だが、今回のポイントでは無いので一旦置いておこう。
また、経営者やマネージャー層という自分の顧客に対して価値を出しているかは、私の過去の記事に断片的なヒントを書いているのでそれを参照してほしい。

私は、仕事で価値を発揮している人は報酬/給料の面でも報われて欲しいと思っている。

改めてもう一度言うが、報酬/給料を上げるというのは仕事内容自体のスキルとは別のスキルなのだ。
そこを意識してしっかりと報酬/給料を上げるスキルを磨いていこう。

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今成 匡志

IT業界20年、その中でフリーランスSEは10年になる40代エンジニアです。 新卒と35歳のときにリストラに会った氷河期世代でもあります。 個人的に最も興味あるのは、技術メインではなく「仕事が出来て稼げるSEはどのような性質があるか?」という点です。 もちろん技術そのものにも興味がありますし、技術がどのように世の中に使われているか?ということにも興味があります。 上に挙げたような切り口から記事を書いていきたいと思います。

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