ストレスは、あらゆる病気のリスクとなるものです。
もちろん、ダイエットにも大きな影響を与えます。
しかし、実際は 「ストレスは無害だ」 と思っている人にとっては、強いストレスを受けたとしても 体に悪影響を及ぼさない、という研究結果も出ています。
では、そもそも
「ストレス」
とは何でしょうか?
「ストレス」とは元来、物理学や工学の用語で、
外からの力によって生じる固体内部の「歪み」のことです。
カナダの交通心理学者ジェラルド=ワイルドが提唱した 「ホメオスタシス理論」※ というものがあります。
※デジタル大辞泉より、
危険を回避する手段・対策をとって安全性を高めても、人は安全になった分だけ利益を期待してより大胆な行動をとるようになるため、結果として危険が発生する確率は一定の範囲内に保たれるとする理論。
それをアメリカの生理学者ウォルター・B・キャノンが生理学の分野に持ち込みました。
生理学で「ストレス」とは
交感神経が興奮し、動悸を速め、血圧を上げ、呼吸を促進し、副腎髄質からアドレナリンを分泌させて血糖値を上げ、筋肉を緊張させるなどの状態のことです。
その後、ストレスをカナダの医学者、ハンス・セリエが人体に当てはめて理論化しました。セリエは、さまざまな外からの刺激が生命体の負担となるとき、その生命体に現れる機能的な反応(生命体の歪み)をストレスとしました。
さらに、人体にストレスを与える要因を「ストレッサー」と名づけました。
私たちは日常会話のなかで、単に緊張することをストレスと言っていますが本来はこのように定義されているわけです。