一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 感覚の不足②

「身体が硬い」、「姿勢が悪い」、「バランスが悪い、体幹が弱い」といったスポーツ現場で頻出する言葉は、ほとんどの場合に平衡感覚と固有覚の低反応が原因となっている。

 平衡感覚が低反応になると、頭部の平衡や空間における身体の安定を保つことが困難になり、静止姿勢が取れない。立位においてもゆらゆら揺れて落ち着きがなかったり、頻繁に体重をかけかえる、指先をせわしなく動かす等の行動が観察される。

 こうした「落ち着きのない行動」は、反応が低下した平衡感覚を固有覚が補おうとする「自己入力行動」であると考えられる。スポーツにおいてはバランスや姿勢安定性が低下するため「バランス感覚が悪い」というレッテルを貼られ、効果のないバランストレーニングやドローインを処方されることが多い。彼らに必要なトレーニングは「バランストレーニング」などではなく、前庭のトレーニングである。

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S.N

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