一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 投資でなぜ損切りは大きくなり利確は小さくなるのか

毎回、個人事業主の方が向けに資産運用・投資について書いています。

今回は、株式投資などの利確(利益確定)・損切り(含み損のある投資の売却)についてです。

損小利大はどうして難しいのか

投資の格言の1つに「損小利大」」というものがあります。

損失は小さく、利益は大きくというものです。

当たり前ですが、損小利大を達成できれば、よっぽど勝率が低かったり利益と損失のバランスがおかしかったりしないかぎり、利益が残ります。

でも、損小利大を達成するのはかなり難しいです。

それは、人間の脳みその仕組みにあります。

「一度得た利益は手放したくない、減らしたくない」

「出てしまった損失は今すぐ取り返したい」

という感情が絶対に出てきてしまうからです。

 

この感情は人間が進化の過程で備わった「身体のしくみ」と言われれることがあります。

どういうことかといえば、たとえば、原始時代に狩猟で生活している人が、獲物のうさぎを捕まえたとします。

そのうさぎをどうするかといえば、絶対にすぐに食べますよね。無くすとか取られるとか、もってのほかです。

せっかく得た獲物を失っては、餓死にするリスクがあるからです。

だから「一度得た利益は失いたくない」という感情が出るわけです。だから利益は早く確定したいし、出た利益が消えて無くなる前に手元においておきたくなります。

 

また例え話ですが、得た獲物(うさぎ)や自分の保管していた食料を誰かに取られたりしたとします。

原始人はどうするでしょうか?

絶対にすぐに取り返しにいくはずです。「まぁ、そういうこともあるよね」とか悠長にかまえてません。そういうタイプは餓死して進化の過程で淘汰されたはずです。

これが「損失はすぐにとりかえしたい」につながります。

 

こんな感じで、損小利大では、かなり難しくなってしまいます。

だから、普通の人が投資(個別株売買など)を始めても、大抵の場合損失を出して終わるのです。

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