曽根 賢 wrote a new post, クロチクの開花 5日 15時間前
今年の5月頃、知り合いの方からちょっとした相談を受けました。
家の前の竹が変だということで、早速確認に向かったのです。
すると、そこには確かに見慣れない状態のクロチクがありました。
なんと、花を咲かせていたのです!
「なんだ、ただの開花か、そんな大げさな」
そう思った方も多いかもしれません。
実は、竹や笹類の仲間は、60年~120年に一度の開花周期と言われており、クロチクの場合は120年に一[…]
曽根 賢 wrote a new post, 短い梅雨 1か月 1週間前
今年の梅雨は非常に短く、降雨量も例年に比べて大きく減りました。
6月半ばから急激に気温が上がったことで、人間だけでなく植物たちも悲鳴をあげています。
猛暑と水不足により、庭木たちもいたるところで弱り、枯れているのを目にします。
ではこの時期の庭木の管理は一体どうしたらよいのでしょうか。
まず水不足の場合です。
水が足りない樹木は枝葉が丸まってきます。
そんな木には朝早く、または夕方[…]
曽根 賢 wrote a new post, 梅の実 2か月 1週間前
昨年は梅が大凶作の年でしたが、今年は大ぶりな梅の実があちこちで見られました。
なぜ梅の実がなる年とならない年があるのでしょうか。
一番の要因は冬の気温にあります。暖冬になると通常より早く開花します。不完全な状態で花が咲くため、実がなりにくくなります。
梅を栽培している農家さんは梅の受粉に蜜蜂を利用するのですが、暖冬で開花が早まった年は、蜜蜂による受粉はあまりうまくいきません。
いかに暖冬といえ[…]
曽根 賢 wrote a new post, 庭木の植替え 3か月 1週間前
春も終わりをつげ、植物が本格的に伸びる季節となってきました。
ところで、皆さんは庭木の植替えを検討したことはありますか。
庭木の植替えは様々な要因を見極めないと、植替え後にうまく根付かず枯れてしまう可能性があります。
今回は、庭木の植替えのポイントについて、簡単に説明します。
根の形態
難:粗根性、深根性、直根性
易:細根性、浅根性、非直根性
発根力[…]
曽根 賢 wrote a new post, 真夏にオススメの剪定方法 4か月 1週間前
前回の記事では真夏の剪定について触れました。
今回は真夏にオススメの剪定方法をお話しします。
それは、「透かし剪定」です。
透かし剪定は枝抜き剪定とも呼ばれ、全体を小さくするのではなく、混みあった枝やからみ合った枝を除去する剪定方法となります。
夏場は人と同じで樹木も蒸れやすく病気が発生しやすい他、強い日差しを避けるために虫が集まってきます。
透かし剪定をすることで風通しが良く[…]
曽根 賢 wrote a new post, 真夏の剪定 5か月 1週間前
前回の記事では常緑樹の剪定の適期について触れました。
ところで、真夏の剪定に関してはどうなのでしょうか。
結論から話すと、真夏の強剪定は避けましょう!
※軽剪定であれば問題ありません。詳しくは次回解説します。
まず、樹木は初夏に一番枝葉を伸ばします。
これは光が強い夏にたくさん光合成をするためです。
樹木は光合成によってエネルギーを作り出し、幹に蓄え、翌年の春の芽吹きに備[…]
曽根 賢 wrote a new post, 常緑樹の剪定の適期 6か月 1週間前
前回の記事では真冬の常緑樹の剪定について触れました。
ところで、常緑樹の剪定の適期に関してはどうなのでしょうか。
結論から話すと、常緑樹の剪定の適期は今です!
2月終わりから3月終わりまでの初春となります。
この時期は真冬の寒さも徐々に和らぎ、日照時間も長くなってきます。
また、春の成長前なのでエネルギーをしっかりと蓄えています。
春になれば枝葉が伸び、新しくエネルギーを作り出すこ[…]
曽根 賢 wrote a new post, 真冬の常緑樹の剪定 7か月 1週間前
前回の記事では落葉樹の剪定の適期について触れました。
ところで、常緑樹に関してはどうなのでしょうか。
常緑樹はその名の通り、冬でも葉を落としません。
そのため、活動が弱まるとはいえ、冬も生命活動を維持しています。
落葉樹と違って真冬にしっかり剪定すると寒さで弱ってしまう場合があります。
真冬に常緑樹を剪定する場合は、伸びすぎた分だけを軽く剪定すると良いでしょう。
次回は、[…]
曽根 賢 wrote a new post, 落葉樹の剪定の適期 8か月 1週間前
ついに落葉樹が、その名の通り葉を落としましたね。
樹木には剪定の適期というものがあります。
落葉樹の場合、葉を落としている冬が適期となります。
葉を落としている間、落葉樹は休眠しているので、生命活動が抑えられています。
そのため他の時期に比べて剪定による負荷に耐えます。
また、春の芽吹きに向けて幹にエネルギーを蓄えているため、暖かくなって生命活動が活発になると、しっかりと枝を伸ばし始めま[…]
曽根 賢 wrote a new post, 木の個性 9か月 1週間前
11月も終わりですが、ようやく本格的な冬の寒さがやってきました。
最近は温暖化の影響か気温が高い日が増え、紅葉の季節も遅くなっています。
さて、皆さんはこんな光景を目にしたことがありませんか。
同じ場所に生えている同じ種類の木なのに、紅葉の進み具合が違うという状況です。
信じられないかもしれませんが、これは木の個性によるものなのです。
紅葉のタイミングを間違えると、落葉樹にとっては命取り[…]
曽根 賢 wrote a new post, 日本の金木犀 10か月 1週間前
10月は各地で金木犀の花の香りが楽しめましたね。
さて、皆さんはこのような話を聞いたことがありませんか?
日本の金木犀は雄株だけだと。
この話はおおむね正しいです。
元々金木犀は中国から日本に持ち込まれた樹木です。
金木犀は雄株と雌株に分かれており、両方の木がないと子孫を残せません。
そして日本に持ち込まれた金木犀は、ほとんどが雄株なのです。
したがって日本では挿し木をして金[…]
曽根 賢 wrote a new post, 残暑厳しい9月 11か月 1週間前
本格的な夏も終わり秋に入りましたが、まだまだ残暑が厳しい季節です。
植物たちはすでに来年への準備を進めています。
春に花を咲かせる多くの樹木は、夏に伸ばした枝先に花芽をつけます。
そのため、この時期に全体の枝を短く切ってしまうと、翌年は開花せず花を楽しめなくなってしまいます。
「そうはいっても、夏の間に枝が伸びてしまって困っているんだけど…」
そのような場合は全体の枝を切るのではなく、枝数を減らす[…]
曽根 賢 wrote a new post, 庭木の台風対策 1年前
厳しい暑さが続く日本列島ですが、台風のシーズンがやってきました。
前回の記事では、夏場の強剪定は避けた方が良いと書きました。
しかし、手入れが行き届いていない頭でっかちの樹木の場合、台風による強風や大雨の影響を強く受けます。
庭木は、本来の樹木が生育している環境とは程遠いので、根の張りや樹勢が弱いこともあります。
最悪の場合、庭木が倒れて人や家に損害を与えることもあります。
しっかりと剪定して頭を[…]
曽根 賢 wrote a new post, 夏に向けて 1年 1か月前
梅雨が終わり、いよいよ本格的に夏が始まりました。連日猛暑が続き、熱中症で搬送される人が急増しています。
気温・湿度共に高くなる日本の夏は、人間だけでなく植物にとっても過酷です。
庭木の場合、基本的には夏場の水やりは不要ですが、晴れの日が続いて葉が丸まってくる等の症状が現れれば水やりをしましょう。その際、朝早くか夕方の比較的気温が低い時間帯がおすすめです。
また、樹木は初夏に養分を使って枝葉[…]
曽根 賢 wrote a new post, アジサイの季節 1年 2か月前
梅雨に入り、曇りや雨の日が増えた日本。気持ちまでも曇ってしまいがちですが、待ちに待ったアジサイの季節でもあります。
アジサイの花は、実は小さな花がたくさん集まってできています。そして、一般的に花びらだと思われている部分は、萼片が変化した装飾花なのです。
この装飾花が全体に手まり状に咲いているものを“テマリ咲き”、装飾花の中央に粒状の両性花が咲いているものを“ガク咲き”と呼びます。
曇り空で[…]
曽根 賢 wrote a new post, バラの開花特性 1年 3か月前
梅雨前の初夏、町中の至る所で綺麗なバラが咲き誇っていました。
人とバラの関係は古く、数千年もの間、人はバラに魅せられてきました。
バラは長い歴史の中で多くの品種が開発されてきました。
そんな多種多様なバラですが、樹形によって3つの種類があります。
・木立ち性
・半つる性
・つる性
木立ち性のバラは枝の生長が遅く、一年の間に何度も咲く四季咲き性のものが多くなります。[…]
曽根 賢 wrote a new post, 来年の花に向けて 1年 4か月前
春は生命が躍動する季節です。
寒い冬に耐えてきた植物は一斉に芽を出し、枝を伸ばしていきます。
また、子孫を残そうと花を咲かせる植物たちもいます。
冬から春にかけてたくさんの花が咲いてきましたが、多くの花木は、春に伸びた枝に花芽がつきます。
さらに、花や実をそのままにしておくと栄養が取られてしまい、来年の花付きが悪くなってしまいます。
そのため、花木の手入れは、花が咲いた直後に剪定するのが[…]
曽根 賢 wrote a new post, ソメイヨシノの開花 1年 5か月前
今年は平年より遅れてソメイヨシノの開花が始まりました。
満開の桜の美しさは日本人だけでなく、多くの外国人をも魅了しています。
さて、みなさんはこのような疑問を持ったことはありませんか。
本来であれば同じ環境でも一本一本の木の開花は微妙にずれるはずなのに、どうしてソメイヨシノは一斉に開花するのだろうか、と。
実はソメイヨシノというのは、一本の木から枝を取って接ぎ木をして増えていったのです。いわば[…]
曽根 賢 wrote a new post, 早春の植物たち 1年 6か月前
まだまだ寒い時期が続きますが、植物たちは少しずつ芽吹きの準備を迎えています。
早いものでは、梅や沈丁花など寒さに負けずに咲き始める樹木もあります。
花が咲き乱れる春の訪れは人々の心を浮き立たせますが、早春の寒さの中、他の花に先駆けて咲く花々もまたとても趣があります。
落葉樹の場合、この時期は葉が落ちていることもあって冬芽をはっきりと確認することができます。
冬芽は、春に芽吹いて生命活動を開始す[…]
曽根 賢 wrote a new post, ロウバイの開花 1年 7か月前
年が明け、ロウバイの開花も各地で目にするようになりました。
ロウバイは中国原産の落葉低木で、冬の間にほかの花木に先駆けて開花することが特徴です。
日本で一般的に広まっているものは、すべての花弁が黄色のソシンロウバイです。
漢字では「蝋梅」と書きますが、実は梅とはまったく別の種類の樹木です。梅はバラ科サクラ属ですが、ロウバイはロウバイ科ロウバイ属に分類されます。
梅の花が咲くころに香り良い花を咲[…]