一般社団法人 全国個人事業主支援協会

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  • 10月は各地で金木犀の花の香りが楽しめましたね。

    さて、皆さんはこのような話を聞いたことがありませんか?

    日本の金木犀は雄株だけだと。

     

    この話はおおむね正しいです。

    元々金木犀は中国から日本に持ち込まれた樹木です。

    金木犀は雄株と雌株に分かれており、両方の木がないと子孫を残せません。

    そして日本に持ち込まれた金木犀は、ほとんどが雄株なのです。

    したがって日本では挿し木をして金[…]

  • 本格的な夏も終わり秋に入りましたが、まだまだ残暑が厳しい季節です。

    植物たちはすでに来年への準備を進めています。

    春に花を咲かせる多くの樹木は、夏に伸ばした枝先に花芽をつけます。

    そのため、この時期に全体の枝を短く切ってしまうと、翌年は開花せず花を楽しめなくなってしまいます。

    「そうはいっても、夏の間に枝が伸びてしまって困っているんだけど…」

    そのような場合は全体の枝を切るのではなく、枝数を減らす[…]

  • 厳しい暑さが続く日本列島ですが、台風のシーズンがやってきました。

    前回の記事では、夏場の強剪定は避けた方が良いと書きました。

    しかし、手入れが行き届いていない頭でっかちの樹木の場合、台風による強風や大雨の影響を強く受けます。

    庭木は、本来の樹木が生育している環境とは程遠いので、根の張りや樹勢が弱いこともあります。

    最悪の場合、庭木が倒れて人や家に損害を与えることもあります。

    しっかりと剪定して頭を[…]

  • 梅雨が終わり、いよいよ本格的に夏が始まりました。連日猛暑が続き、熱中症で搬送される人が急増しています。

    気温・湿度共に高くなる日本の夏は、人間だけでなく植物にとっても過酷です。

     

    庭木の場合、基本的には夏場の水やりは不要ですが、晴れの日が続いて葉が丸まってくる等の症状が現れれば水やりをしましょう。その際、朝早くか夕方の比較的気温が低い時間帯がおすすめです。

     

    また、樹木は初夏に養分を使って枝葉[…]

  • 梅雨に入り、曇りや雨の日が増えた日本。気持ちまでも曇ってしまいがちですが、待ちに待ったアジサイの季節でもあります。

     

    アジサイの花は、実は小さな花がたくさん集まってできています。そして、一般的に花びらだと思われている部分は、萼片が変化した装飾花なのです。

    この装飾花が全体に手まり状に咲いているものを“テマリ咲き”、装飾花の中央に粒状の両性花が咲いているものを“ガク咲き”と呼びます。

     

    曇り空で[…]

  • 梅雨前の初夏、町中の至る所で綺麗なバラが咲き誇っていました。

    人とバラの関係は古く、数千年もの間、人はバラに魅せられてきました。

    バラは長い歴史の中で多くの品種が開発されてきました。

    そんな多種多様なバラですが、樹形によって3つの種類があります。

     

    ・木立ち性

    ・半つる性

    ・つる性

     

    木立ち性のバラは枝の生長が遅く、一年の間に何度も咲く四季咲き性のものが多くなります。[…]

  • 春は生命が躍動する季節です。

    寒い冬に耐えてきた植物は一斉に芽を出し、枝を伸ばしていきます。

    また、子孫を残そうと花を咲かせる植物たちもいます。

     

    冬から春にかけてたくさんの花が咲いてきましたが、多くの花木は、春に伸びた枝に花芽がつきます。

    さらに、花や実をそのままにしておくと栄養が取られてしまい、来年の花付きが悪くなってしまいます。

    そのため、花木の手入れは、花が咲いた直後に剪定するのが[…]

  • 今年は平年より遅れてソメイヨシノの開花が始まりました。

    満開の桜の美しさは日本人だけでなく、多くの外国人をも魅了しています。

    さて、みなさんはこのような疑問を持ったことはありませんか。

    本来であれば同じ環境でも一本一本の木の開花は微妙にずれるはずなのに、どうしてソメイヨシノは一斉に開花するのだろうか、と。

     

    実はソメイヨシノというのは、一本の木から枝を取って接ぎ木をして増えていったのです。いわば[…]

  • まだまだ寒い時期が続きますが、植物たちは少しずつ芽吹きの準備を迎えています。

    早いものでは、梅や沈丁花など寒さに負けずに咲き始める樹木もあります。

    花が咲き乱れる春の訪れは人々の心を浮き立たせますが、早春の寒さの中、他の花に先駆けて咲く花々もまたとても趣があります。

     

    落葉樹の場合、この時期は葉が落ちていることもあって冬芽をはっきりと確認することができます。

    冬芽は、春に芽吹いて生命活動を開始す[…]

  • 年が明け、ロウバイの開花も各地で目にするようになりました。

    ロウバイは中国原産の落葉低木で、冬の間にほかの花木に先駆けて開花することが特徴です。

    日本で一般的に広まっているものは、すべての花弁が黄色のソシンロウバイです。

     

    漢字では「蝋梅」と書きますが、実は梅とはまったく別の種類の樹木です。梅はバラ科サクラ属ですが、ロウバイはロウバイ科ロウバイ属に分類されます。

    梅の花が咲くころに香り良い花を咲[…]

  • 先日お客様から、ユズの表面のでこぼこについて質問を受けました。

    「去年はきれいな実ができたのに、今年はどれも表面がでこぼこしているの。これは病気かしら?」

     

    このでこぼこは病気ではありません。ユズをはじめとする柑橘類には枝から鋭いトゲが生えています。風が吹いた際などにこのトゲがユズの実に刺さり、その傷跡を修復しようとしてできた跡なのです。

     

    もしお店に並んでいるユズの中に、表面のでこぼこがなく[…]

  • 秋も深まる今日この頃、木々の葉が本格的に色づいてきました。

    これらの木は落葉樹と呼ばれています。ではなぜ落葉樹は秋に紅葉し冬までには葉を落とすのでしょうか。

     

    そもそも葉には、光合成を行なってエネルギーを作り出す役割があります。そのために必要な色素のうち、葉緑体に含まれるクロロフィルが最も多く含まれています。このクロロフィルは赤と青の光を吸収し、緑の光を反射させます。そのため、葉は緑色に見えるのです。[…]

  • 今日、朝のニュースで季節外れの桜の開花が報道されました。

    一体なぜ、秋に桜が開花してしまったのでしょうか。

     

    まず、桜の花芽は7~8月に形成されます。

    アブシジン酸という植物ホルモンには花芽の生長を抑制する働きがあり、本来であればアブシジン酸の働きによって生長が抑えられ越冬芽となり、冬を越して翌春に花が咲きます。

    この大事な働きをするアブシジン酸ですが、夜の長さに応じて古い葉の葉緑体で作られて供[…]

  • 初めまして、2023年9月より理事となりました曽根賢と申します。

    数年間植木職人として修業を積み、2022年10月に独立しました。

     

    造園業の仕事は幅広く多岐に渡る中、私は植栽管理を得意としています。

    個人邸の手入れを始めとし、マンション管理や官公庁の仕事も請け負っています。

    また、海外で発展したアーボリカルチャーを体得中です。樹木に関する幅広い知識と、安全に効率よく樹上作業をするためのクライミ[…]

  • 曽根 賢 さんのプロフィールが更新されました。 1年 2か月前

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