トレーナーが行う評価はほとんどの場合、関節可動域・筋力といったもので構成される。昨今ではファンクショナルアセスメントといった概念が紹介され、オーバーヘッドスクワットに代表される「動作評価」も一般的となった。こうしたものは身体の現在の状況を説明することには役立つが、状況の原因を説明するものではない。
多くのトレーナーやセラピストが誤解しているのはまさにこの点で、「胸椎が動かないから腰椎が動きすぎて痛くなった」といった説明をしてしまいがちであるが、実際には「なぜ胸椎が動かないのか」、その原因を説明する必要がある。そして、その説明をするためには「感覚不足」について理解する必要がある。