一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 【ぼっち整体院は大変です】 Vol.38 ”健康”を決定する5つの要素 ⑦環境 ~薬~

皆さんのご自身の健康を保つために必要なものとして5つの要素があります。

運動量、身体の使い方、食事ときて、次は④環境についてお話したいと思います。

環境 ~その内、化学的に影響を与えるもの

環境とは「自分を取り巻き、影響を与えるもの全て」を指します。

自分に関係する自分以外のすべてのものを指すのでとても幅が広いですね。

一般的には「自然環境」と「社会環境」に分けることが多いのですが、今回は「化学的に影響を与えるもの」と「物理的に影響を与えるもの」に分けて説明していきたいと思います。

今回はそのうちの「使い方によっては化学的に身体に悪い影響を与えるもの、または与える恐れがあるもの=有害物質」について説明してみたいと思います。

整体をやっていると「薬を使いたくないから」という理由で御来院される方もたくさんおられます。

実際私もなるべく使いたくない派ですが、人類がこれだけ発展できたのも医学の発展、さらにいうなれば薬の発展によるものと言えます。

本当に必要な時はしっかりと使って、その恩恵にあずかるべきですね。

しかし良く言われることですが、薬は、クスリにもドクにもなります。

よく効く薬ほど「副作用」という形で身体に悪い影響を与えることもありますし、また副作用の少ない薬でも、用法・用量を間違えたり、乱用する事で害を及ぼすことがあります。

例えば鎮痛薬(痛み止め)を頭痛の時に使う人も多いと思うのですが、常用し続ける事で脳が過敏となり、ますます強い痛みが常時襲ってくる「薬物乱用性頭痛」というものがあります。月15日以上の服用が診断基準となりますが、月10日以上使用する人は要注意ですね。

 

また、自然素材で安全と思われる漢方薬も確かな知識の元に処方してもらわないと健康を害する場合があります。

漢方薬の原料は植物由来の成分が多いのですが、植物には意外と多くの種類に毒性成分(それをうまく使えばクスリになる)を含んでいる場合があるので注意が必要ですね。

むしろその毒性成分をうまく利用しているのが漢方薬ですので、それゆえに処方が大切なんです。

 

そして薬に関しては、自分の意志で摂ろうと意図しなくても、食品から摂取してしまう場合もあるので注意が必要です。

たとえば食肉の元となる家畜には大量密集飼育での病気のまん延を防ぐために、飼料に抗生物質を混ぜて与えられており、それらが食品を介して人体に入る恐れもあります。

また穀物や野菜、果物に付着した残留農薬も健康に害を与える可能性があります。ただ、残留農薬に関しては流水で時間をかけてしっかり洗う。オレンジやレモンなどは荒塩でこすり洗いをすれば、かなりリスクは下がると言われています。ただしカット野菜などすでに洗浄されているものは、品質保存・鮮度保持のために塩素滅菌されており、その際にビタミンなどが流出して栄養価の低下が起こっている場合があるので注意が必要です。

食べ物は栄養価だけでなく、それがどのように作られているかを見極め、良くないものをどの上手に避けるかが大切ですね。

 

次回は加工食品についてお話します。

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京都府京都市出身。 立命館大学卒業後、エンジニアリングメーカーの営業職に9年間従事。 その後、横浜市関内のメディカルカイロプラクティックカレッジ横浜に入学。 卒業後、アルバイトで臨床経験を蓄積し、2015年10月に横浜市都筑区にて整体院『ヒーリングオフィスあすとらむ』を開業。

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