最近みずほ銀行の障害が立て続けに発生し、IT業界では開発時からいろいろと話題だったシステム「MINORI」にも問題があるのでは?という疑問が沸く方も多いのではと思います。
システムリリース後、発売されたのが「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 – 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」」。
みずほのシステムがどのような思想で何の技術を使ってどう作られているの?ということに関しては簡易にまとまっており、興味がある方は一読しても良いかなと思いご紹介させていただきます。
ただ、あくまで著者の立場としては「システムの更改は概ね成功」というものであり、タイトルのドロドロ感のようなものはほとんどありません。雑誌に掲載された記事のまとめのためか、重複した内容も含まれています。
また、後半は統合時の2002年、東日本大震災義援金に関する2011年に起こった大規模なシステム障害についてまとめられています。こちらもきれいにまとめられているため、あまり知らないなという方は一読の価値はあると思います。
買うほどかというとあまりお勧めしない書籍ではありますが、図書館や知人に借りて読む分には面白いかと思います。