一般社団法人 全国個人事業主支援協会

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  • トレッキングから無事戻ってきたが、相変わらず内戦状態は続いており、オフィスや土産物屋はほぼクローズ。ダル湖では行商は船で行い、郵便局も船上、偶然結婚式も見たが船の上。湖上ではなんとか生活はできるのだが、僕は旅行者である。

    そのころになると毎晩のように僕とエリックはどうしたらここから脱出できるかを話し合うようになった。

    何度かホテルの従業員とエリックが遣り合っているのを見かけた。ジープをチャーターして、チベット方面に[…]

  • ダル湖の船上ホテルには僕の他に西洋人の若いカップルと、一人旅の日本人の女性がいた。話を聞くと皆、同じ手口で騙されてここに来たことが分かった。僕以外は皆、1週間以上船上ホテルで足止めを食らっており、どうしたらカシミールから出られるか手探りの状態だった。船上ホテルの家族どもは、旅行者に金を使わせることにしか興味はなく、とにかく毎日のように物売りが部屋に押しかけてきて、土産物を買わせようとする。

    最初の数日は物珍しさもあり、そ[…]

  • 10月終わりのある日、僕はカシミールの空港に降り立った。空港は閑散として旅行者の姿はない。 はて?旅行会社の男の話では、カシミールはパラダイスだとのことだった。

    パラダイスにしては観光客がいない。むしろ軍人が多すぎる。少々不安になりながらも、空港の外に出た。約束では船上ホテルの迎えが来ているはずだ。

    それらしき車を探すが、見つからない。

     

    暫くウロウロしていると、軍人に声をかけられた。「どうかしたのか[…]

  • インドの話は一休みして、事務所移転について。現在、東京都大田区で自宅兼事務所を構えていますが、築60年以上の木造一軒家のため、老朽化が激しくこの度移転を決めました。

    10年前に個人事業主として独立したのですが、独立を機に今の一軒家を借りました。古いのですが、昭和レトロな内装に一目惚れして、少々予算オーバーだったのですが、思い切って借りたのでした。今でも気に入っているのですが、流石に家自体の歪みが出てきて襖が閉まらなくなっ[…]

  • こうして数週間、日本人の二人連れの女性と2等列車やバスで旅をし、僕たちは、首都のニューデリーへやってきた。この先はお互いに行く先が違うので

    この町で彼女たちとはお別れだ。僕の目的地はまず、チベット方面だった。チベットに直接入れないので、国境近くのラダック地方に向かう予定で国内線の

    航空券を探すことにした。

    取り敢えずニューデリーの旅行会社をしらみつぶしに回って空席を探したのだが、どうにも見つからない。4,5件[…]

  • 2等列車やおんぼろバスで移動を続ける中で、印象に残った場所はいくつかある。まずは、タントラ密教の寺院群で有名なカジュラホー。結構有名な場所なので、日本人の旅行者もちらほら見かけた。この寺院群は建物の壁一面に男女の交配像が刻まれている。タントラではSEXも悟りへの手段として用いていた。

     

    この町では確か”レイクサイドホテル”という名の宿に滞在した。オーナーが日本語に堪能で、料金も手ごろなので日本人の間で有名だった。[…]

  • 僕はかれこれ二十年以上、レザークラフトを趣味で続けています。元々はオートバイのサドルバックが欲しかったのですが、あまりに高くて手が出せなかったので、

    東急ハンズで買った安物の革で振り分けバックを作ったのが始まり。二か月間の東北、北海道のキャンプツーリングでも壊れることなく、長らく使用していました。

    最近は革の染色にも手を出し始め、道具もそれなり増えてきました。

     

    長年やっていると欲も出て、店に置いても[…]

  • 翌日、僕たちは2等席の列車に乗って北へ向かった。タージマハルで有名なアグラが目的地だが、ボンベイからは相当遠いので、途中の町に立ち寄りながら、

    一週間ほどかけて到着すればいいと考えていた。インドの2等席はそれは酷い代物で、車内清掃など全くしておらず、ゴミは散らかり放題、時刻表は全く当てにならず、

    今自分が乗っている列車が目的地の方向に向かっているのか?いつも不安に思いながら、カチカチの座席に毎回十時間以上座り続けな[…]

  • エアインディアで十数時間のフライトの後、僕は深夜のボンベイに到着した。入国手続きを終え、両替所に並んでいると、25、6歳と思しき日本人の女性二人組に声をかけられた。

    二人はヨーロッパを数週間旅した後、ちょうどボンベイに到着したとのこと。洗練されたヨーロッパに比べ、無法地帯のような深夜のインドに降り立って不安もあった

    のだろう、今夜の宿はどうするかと聞かれた。僕も初めての海外でもあり、どうやって宿を探すか?彼女たち以[…]

  • 全然仕事に関係ない話題ですが、大学卒業後、数か月間インドをバックパッキングで旅した経験があります。

     

    当時、山口大学で考古学を専攻していたのですが、自分が考えていたロマンティックな学問とはほど遠く、卒業後は考古学関係の

    道に進もうとは全く思わず、当時クラブの後輩と付き合っていたこともあり、ズルズルとバイトをしながら山口のボロアパート

    に居座っていました。

     

    しかし夏になる頃、僕とのだらだ[…]

  • 僕は昔からキャンプが趣味で、キャンプ歴はかれこれ30年以上になります。

     

    元々はバイクツーリングがアウトドアの始まり。当時はただ宿泊費を抑えたいがためのキャンプ(野宿)で、キャンプ場を利用することすら稀でした。

     

    仕事を辞め、東北、北海道方面にツーリングしたときは、ほぼ2か月間テント暮らしでした。

     

    その後リバーカヤックに興味を持ち、カナダのユーコン川を3週間かけて下った経験があります[…]

  • 僕が仕事上お付き合いをする方で、少々注意深く接する人達がいます。それは、何事にも”面倒くさがりな人”と”臆病な人”たちです。

    この2種類の人たちはトラブルになったり、仕事がスムーズに進まなかったりすることが経験上多いように思います。

     

    僕は結構複雑な機械図面を描くことが多いのですが、面倒くさがりタイプはちゃんとした書面での指示を出さず、突然デスクにやって来て

    こちらの準備が整う前にペラペラと雑な指示を[…]

  • 先日ラジオで、あるピアニストが出演していました。その方はTVドラマの音楽の作曲もしており、産婦人科医を題材にしたドラマの音楽を担当した時の話をしていました。

    新しい命の誕生をテーマにして、彼なりに曲を作りあげるのですが、なかなか監督からOKと言われず何度も描き直したそうです。監督は「何かさあ・・・なんか足りないんだよね。」「何か違うんだよね・・」と言い続け、終いにピアニストも頭にきて、酒の席で少々やりあったそうです。[…]

  • かれこれ15年以上、夫婦でロードバイクを趣味にしています。ライド中はサイクルジャージを着ることになりますが、市販の物で中々気に入った物が見つからず、

    オリジナルデザインのジャージを作るようになりました。今回は3回目。ジャージとキャップのセットでデザインを作り、業者に発注するのですが、最低ロットが

    3着から。ジャージとキャップ3セットで10万円近く費用がかかってしまいます。ところが、お金が絡むとどうしても”元を取って[…]

  • 前回に続いて祖母のエピソードです。

     

    祖母からよく聞かされていた話でいまだに印象深いものがあります。

     

    祖母が結婚後祖父と共に満州に渡った話は前回書きました。終戦直前に祖父が黒竜江で釣船が転覆し、命を落としたことも。

     

    祖父は軍医として満州には赴き、現地の日本人たちと暮らしていました。当時日本人は召使として中国人の子供を雇っていたそうです。女の子は”クーニャン”男の子は”ショーハイ”と[…]

  • 前回祖母の教えの話を書いたので、今回は祖父と祖母のエピソードを紹介しようと思います。

     

    祖父と祖母が結婚したのは戦時中でした。

    結婚後二人は満州に渡ることになったのですが、具体的には黒竜江省のハイラルという場所だったと聞いています。ロシアとかモンゴルに近い場所で、ゴビ砂漠も近かったようです。

    祖父は日本での人間関係やしがらみが嫌で、中国で骨を埋めるつもりだ・・・と言っていたと聞きます。

     

    そして、実際にそうなっ[…]

  • 前回祖母の教えの話を書いたので、今回は祖父と祖母のエピソードを紹介しようと思います。

     

    祖父と祖母が結婚したのは戦時中でした。

    結婚後二人は満州に渡ることになったのですが、具体的には黒竜江省のハイラルという場所だったと聞いています。ロシアとかモンゴルに近い場所で、ゴビ砂漠も近かったようです。

    祖父は日本での人間関係やしがらみが嫌で、中国で骨を埋めるつもりだ・・・と言っていたと聞きます。

     […]

  • 僕の祖母はちょっと霊能がかったところがあって、小さい頃から不思議な話を聞かせてもらったり、学校では習えないような事を教えてくれたりしていました。

    よく祖母が言っていたのは、「自然は平衡(バランス)を保とうとする」ということ。歪みが起こったら自然は元に戻ろうとする。

    これは人の健康にも言えるようで、病気や怪我が起こるのはその人の中で行き過ぎた部分のバランスをとる働きであるとのことです。食べ過ぎれば、腹を壊したり、成人[…]

  • 私が生業としている特許図面の仕事では、担当者との打ち合わせは不可欠です。私はフリーなので電話での打ち合わせが多いですが、相手先に出向いて直接お話しを伺うこともよくあります。

     

    説明慣れした方とは電話と、メール等で頂いた資料で十分作図可能ですが、やはり直接お会いして話をするほうが誤解は少ないですね。面と向かうと、相手の表情、しぐさを見れるので比較的細かなニュアンスのやり取りがしやすくなります。結果的に修正も少なくな[…]

  • 動作が美しい、立ち姿が美しい、表情が美しい・・・これらはどこから生まれるかというと客観性から生まれると思っています。客観的であるというのは、意識的であるとも言えます。

     

    舞踏家の動きに美を感じるのは指先までしっかりと意識が通っているから。動きの一つ一つに意味があり自分がどういう動き、姿勢をしているかを常に意識して(客観視して)います。

     

    普段姿勢が悪く猫背になっていたり、左右に重心が偏っている人を見[…]

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