一般社団法人 全国個人事業主支援協会

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  • 歩行能力が一定以上安定しているご入居者に対するリハビリメニューとして「ラダートレーニング」を行なっております。

    ラダートレーニングは、視覚的情報を脳に送り処理する能力、脳からの指令を正確に俊敏に筋肉へと伝える事を目的としており、繰り返し行う事で運動神経を養うことが可能となります。

    高齢者の場合は、アスリートが行う素早さ(SAQ)は重視せず、線を踏まない事や伝えた順序で足を接地する事を指導して行います。

    コグニ[…]

  • ようやく真夏の暑さも落ち着き、リハビリでの歩行訓練では外気浴を兼ねて屋外に出る機会が増えてまいりました。

    外気浴の効果としましては

    ①セロトニン(幸せホルモン)の分泌→気分が良い状態を作り出し、集中力の向上.ストレス緩和の効果があると言われております。

    ②ビタミンDの生成→骨を強くするなど身体維持に欠かせないビタミンDを食事だけでなく日光から吸収できると言われております。

    寒い季節になるまでの束の間の時[…]

  • 認知症になりやすい人、なりにくい人という文献は多く読まれておりますが、遺伝的、職業柄と言った見解があります。それ以外ですと

    ①カビの多い環境での生活

    ②夜更かし

    ③歯の衛生状態

    と言った見解もあるそうです。

    40代からアミロイドベータの蓄積は始まっているそうで、上記に気を付けながらも以下のようにアミロイドベータを発生させない事も重要他の事です。

    ①炎症

    ②栄養不足

    ③毒素[…]

  • 酷暑が続く中で、高齢者施設でのリハビリでは特に屋外歩行時の熱中症に注意が必要です。

    明確には中止基準がありませんが、日本体育協会が定める「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック2013年」では、暑さ指数を目安に判断する事が推奨されております。

    特に高齢者は熱中症リスクが高く、自身の判断では暑さ指数30以上で屋外歩行は中止としております。

    自立度の高い高齢者にとって屋外歩行リハビリはADL維持に重要な訓練ですが[…]

  • 手足の痙縮に対しポツリヌス注射により硬くなった筋緊張の緩和を図る治療法です。

    注射により麻痺している手足が動くようになると間違えた認識を持たれている方も見かけますが、あくまで筋緊張の緩和により効果的なリハビリに繋げるための手段となります。

    注射後の効果は3.4ヶ月と言われており、継続的に治療を続ける事になります。

    費用も3割負担で六千円からの三万円など、注射する量によるとの事です。

    注射後の状態評価と、[…]

  • 自立で歩行可能であった方にT字杖の導入を図る際、以下の様な事から受け入れ不良が見られます。

    ①杖に頼りたくない気持ちがある

    ②見た目が気になる

    ③杖の持ち運びを負担に感じる

    このような場面では、杖の使用で生じる変化を具体的にお伝えする事や本人の好きなデザインを選んでいただく対応が必要になります。

    具体的には姿勢や動作の安定性改善、関節への負担軽減、精神面の安定などが挙げられ、持ち運びの負担に関して[…]

  • 急にご高齢者の呂律が回らない症状が認められる事があります。

    私の担当する女性ご入居者でもあり、その場合は脳卒中が疑われますが四肢の随意性は保たれておりました。一過性脳虚血発作も考えられますが、施設では経過観察の対応となっております。

    その後も特に体調は問題なく過ごされておりますが、中長文の発語では明瞭性に乏しい状態です。

    過度なストレスやうつ病でも症状はあるそうで、女性ご入居者はしばらく顎関節症により食べ物の[…]

  • 横隔膜は内臓の間に存在する唯一の骨格筋です。横隔膜トレーニングにより、呼吸、循環、内臓機能、自律神経、体力のいずれにも有益です。

    トレーニングは腹式呼吸です。呼気に重点が置かれますが、呼気は横隔膜にとってストレッチであり筋力トレーニングの効果はないそうです。

    お腹を膨らませる事が筋力トレーニングであり、これは目に見える運動でありわかりやすく実施できます。

    つまり、お腹を膨らませたりへこませたりするだけで、横隔[…]

  • いつも穏やかであった方が徐々に被害妄想的発言が強まりリハビリにも影響が出る場面があります。

    被害妄想にも種類があり、対象者は認知症による被影響妄想が考えられました。

    「自分の思考や行動が他人にコントロールされている」妄想により「あの人に足を引っ掛けられた」「呪うわよと言われた」など主な発言でした。

    食事量も減少し、居室に籠るようになり活動性低下も認められました。

    対応として①否定しない②責めない③妄想の[…]

  • 日本での認知は少ないが、海外ではICTを用いた「遠隔リハビリテーション」が行われている。

    リハビリテーション従事者と患者が物理的に離れている環境でリハビリを行う方法であり、今後は日本でも発展が見込まれているようだ。

    デメリットは直接患者に会えないことが最たる点であるが、長所としては短所を上回る事が考えられている。仮想現実やゲーム機による導入により参加者同士のコミュニケーションが可能になるなど付加価値を求める患者にも[…]

  • 理学療法士から転職しやすい職種として言われておりますのは

    ①福祉用具専門相談員

    ②パーソナルトレーナー

    ③WEBライター、監修者

    などが挙げられております。

    ①では理学療法士がリハビリを通じて培った身体機能の評価や知識が生かせるものと考えられます。理学療法士の国家資格を有していれば、講習.試験を受ける事なく相談員業務に従事できるそうです。

    ②もマンツーマンのトレーニングを行う上で、指導や進捗[…]

  • 高齢者の転倒は後側方向に転倒することで大転子を強打し大腿骨頚部骨折を引き起こすことが多いと言われています。

    DYJOCトレーニングでは、前足部への不十分な荷重に対し姿勢制御に関与する足底メカノレセプターを賦活させる事でステップ反応や踏み直り反応の改善を図ります。

    足指トレーニングとしてはタオルギャザー、また不安定板を用いたバランス訓練など、リハビリ対象者の身体機能に応じて訓練内容も幅広く選択でき安全に行える事もリハ[…]

  • 最近話題となっておりますライフキネティックについて。

    運動と脳トレを組み合わせたプログラムであり、シナプスの増加による神経細胞間の新たなつながりを生成するそうです。

    高齢者に対しても認知症予防で有効といった報告もあり、実際に「記憶力」「反応速度」「視野の広がり」に向上が認められたそうです。

    プログラムには「お手玉」を使用したものがあり、日本人高齢者には馴染みのあるものから受け入れも良く導入もしやすい事が考えら[…]

  • リハビリを進める上で栄養状態の把握は必要な事です。簡易的ではありますがアルブミン数値とリハビリ内容に関して以下に記載いたします。

    3.6以上→栄養状態を気にせず運動可能

    2.8〜3.5→疲労しやすく適度な休憩と翌日の状態観察が必要。

    2.0〜2.7→離床を目的に週単位で運動負荷量を調整する。

    2.0未満→拘縮予防、褥瘡予防などコンディショニング中心に他動運動を行う。

    栄養状態が不足している中で[…]

  • 高齢者施設での人間関係によるトラブルは、入居者の寂しさや嫉妬心に原因がある事が多いと聞かれています。

    最近まで仲良くお話しされていた女性ご入居者同士が、些細なすれ違いから口論となり距離を置く場面が最近も見られました。

    お互い顔を見合わせないように、食事を居室配膳にしたりと対応していましたが活動性の低下から食事量の減少、さらには精神的な落ち込みから活気までも失われてしまいます。

    このような場合、やはりご家族の存[…]

  • 急な褥瘡発生に対して、エアーマットが届くまでに応急で使用できるクッション作成をご紹介します。

    ①パットまたはオムツを水で浸す。

    ②パットまたはオムツ内のポリマーを取り出す。

    ③水に浸り膨張したポリマーをビニールフクロやジップロックに移す(患部に適量)

    上記手順で作成し、患部にあてがいます。

    病院や老健施設などで幅広く活用されており、特に踵や肘などで使い勝手が良い印象です。

    慣れればものの5分[…]

  • 第9波と呼ばれる最近のコロナ感染状況により、訪問リハビリの中止や活動の制限があります。

    2週間ぶりにリハビリ介入すると、明らかに体力.認知機能面での低下が認められました。

    スポーツ庁の「体力.運動能力調査」によると新型コロナウィルス感染拡大前は高齢者の体力.移動能力は向上していたが、流行後となる2021年調査では低下が報告されている。

    またニッセイ基礎研究所によると、特に移動能力での低下が著名である事が発表さ[…]

  • ホームにて看取り対応となったご入居者のリハビリについて。

    癌と診断された女性ご入居者に対し、先ずは「がんロコモ」と言われる運動器症候群に対し、身体機能面の維持を図りました。

    しかしながら、癌治療による長期間の安静、抗がん剤の副作用による神経症状などで次第に自立動作が困難となりました。

    状態に合わせたリハビリを行いながらも、心理状態の安定を目的とした、コミュニケーションやお気持ちに寄り添う事もリハビリを行う上で大切と考えます。

  • pusher症候を呈しているご入居者に対して、有効と言われるリハビリアプローチに以下のようなものがあります。

    ①自身の身体の位置認識が乱れている事を自覚きただく。

    ②周囲の環境と身体の関係を視覚的に探索し、自分が直立しているか確認いただく。

    ③セラピストの腕やドア枠、窓、柱などの垂直構造物を基準点として使用する。

    ④垂直な体勢をとるために必要な動作を練習する。垂直な姿勢を維持しながら機能的な活動を行う。[…]

  • 有料介護付き施設で働いていると、半側空間無視の症状が残存した状態でご入居される方がおります。

    概ね発症から1年過ぎて病院でのリハビリを経由しておりますが、結論から言いますと施設入居後半年から1年で症状が改善される方が多いです。

    個人的な意見ですが、改善する条件としては①寝たきりではない事②日常会話が概ね成立する、認知症状がクリアな方が経験上当てはまります。

    リハビリとしては視覚探索訓練やプリズム眼鏡装着による[…]

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